30代前半の過ごし方で変わる!?エグゼクティブ(上級管理職)になるための心掛け

30代の転職

将来部下を率いて仕事をする、つまり幹部となり得る人を「エグゼクティブ(上級管理職)」と言います。
この記事ではこんなことをご紹介しています。

  1. 一生プレイヤーでい続けることの限界を理解する
  2. 40代になっても約8割の男性が年収500万円以下の現実
  3. エグゼクティブとして求められるスキルとは

働き盛りの30代前半のうちに、どのようなポジションをとれば「エグゼクティブ」となれるのか考えてみましょう。

一生プレイヤーでいいですか?

仕事の中で、なんでも「自分でやったほうが早い」と思っていたりしませんか?
 
確かに慣れている仕事なら、自分一人で取り組んだ方が早く処理し利益に繋げることが可能な場合もあります。ただし仕事の中にはチームを組んで役割を分担し相乗効果で成果に繋げる仕事もあります。そしてそのような仕事で生み出される成果の方が個人の成果より会社にとって大きな利益に繋がることが多いです。プレイヤーは常に自分が頑張り続けなければいけませんが、エグゼクティブなどのマネージャーは人に指示を送る立場なので一生懸命汗を流して働く必要はなくなります。
エグゼクティブになる人は1人で生み出せる成果には限界があることを理解しています。エグゼクティブは、自分が一生懸命汗を流して働かない代わりにチームメンバーや部下の社員に対して「会社にとってより多くの利益を打ち出すため方法」や「成果に繋がる働き方」などの指示を送らなければいけません。これは自分一人が頑張ることよりも大変な役割です。
30代後半から40代にエグゼクティブのポジションに着くことを目指すならば、20代〜30代前半での仕事への取り組み方がとても重要となってきます。例えば小さなプロジェクトの指揮をとるよう頼まれたときはチャンスです。このような複数の人間が絡むプロジェクトの場合、部下をはじめとした自分以外のメンバーにどのように指示を出し、どう働いてもらうかを指導するための練習の場として利用できます。将来エグゼクティブを目指すなら、20代〜30代前半のうちから複数の人間が関わる仕事には積極的に関わり、会社での存在感を強くすることで管理責任者のポジションを狙うといいでしょう。

上位20%に入りたい。稼ぎたい気持ちが働き方を変える

今までのように、このまま真面目に一生懸命働いていれば、年功序列で役職につけて給料も上がっていくと考えていませんか?残念ながらそれは厳しくなっているのが事実です。厚生労働省が平成29年に調べた収入調査した結果では、40代になっても男性の約8割が年収500万円以下であり、女性はさらに厳しい結果となっています。

最近では年功序列よりも実力主義を重視する会社が増えており、40代になったからといっていいポジションが用意されるわけにはいかなくなりました。40代だけど仕事の能力の幅が狭く、部下を率いる力のない者より、若くても仕事の能力が高く周囲からの信頼も厚い人材の方が評価されるのは当然です。前述の年代別収入データで少ないと思えた方は、30代前半という働き盛りの今こそ、従来のモデルコースはすでにモデルコースではなくなったことを認識し、自分が会社のために利益を生み出すにはどのように能力を高めればいいのかという経営的視点を持ち仕事に向き合うことが重要です。

幹部候補はこんな力を磨いている

エグゼクティブを目指すにはどのようなことが求められるでしょうか。

問題解決能力

仕事をする上で人は様々な「問題」に直面します。「答えのある問題」ならば対処が簡単ですが、「答えのない問題」の壁にぶつかったときにこそ人の真価が問われるのかもしれません。そこで右往左往したり、最悪部下などに責任を転嫁してしまえばリーダーとしては失格でしょう。「答えのない問題」を解決するには、臨機応変に対応するための柔軟な思考が必要です。そのためには自分の考えに固執してしまわないように常に「客観的視点」を持ち、あらゆる行動から生じる障害を仮定しリストアップしておく「リスク管理能力」を高めるべきです。また「答えのない問題」によってピンチに陥ったときには、この問題を解決すれば大きなチャンスに変えられるという気概を持つ精神力も大切です。

業務遂行能力

任された仕事を最後までやり遂げる「業務遂行能力」は人を束ねる際にもとても重要です。仕事に関する専門知識や技術を指し、会社や自分が所属する部署の業務内容についての基礎知識や業界知識の習得が必要となります。部下を指導するために、まずは仕事における「責任感」を持たせなくてはいけません。会社の一員としての自覚を持たせ、自ら積極的に行動した場合には高く評価しましょう。ときにプロジェクト遂行において多少の摩擦は覚悟しなければなりません。部下の意見と業務内容をしっかりと見極め、最適な指示がくだせるような「決断力」を持たなくてはいけません。

コミュニケーション

会社での信頼関係を構築するために、日頃からコミュニケーションをとることは大切です。管理職のようなマネージメントでは「この人はどうしたら成果を上げるのか」といった“人を見る目”がとても重要になります。人それぞれ得手不得手があり、その見極めによって仕事の成果も大きく変わってきます。部下の成長のためにはどのような仕事や役割を与えたらいいのかなど、日常的に会話をしていることで気づけるポイントがあるでしょう。逆に部下の言葉により自分に足りていない面に気づくチャンスをあります。同じ仕事をする仲間として、強い信頼関係を結ぶためにも日々のコミュニケーションをは大きなな役割を持ちます。
また職場だけに限らず家族や友人を大切にすることも重要です。家族や友人は自分にとっての「サポーター」を持つということです。自分を支えてくれるサポーターがいれば、苦しい局面などを乗り越える大きな力となるはずです。

遊び心や好奇心を大切にする

趣味や遊びを通して感性を磨くことも仕事においてとても大切なことです。リフレッシュすることで仕事に対する集中力が増すことはもちろん、仕事とは別の視点を持つことで新たな発見に気づけることもあります。また遊び心や好奇心に満ちてる人は「人間的な魅力」が増し、周囲に人が集まってきやすくなります。仕事だけではなく人生を楽しむ大人の余裕を持つことで人は牽引する魅力が養われます。

ポータブルスキルは転職にも強い

以上のスキルは「ポータブルスキル」にも含まれ、特定の職種や業界に限られずどの分野にも応用が可能です。ポータブルスキルを高めれば、キャリアアップやキャリアチェンジのために転職を視野に入れた場合でも十分通用する人材となっているでしょう。
仕事に限らず、“人間力”を高めれば自ずと人はついてくるものです。30代前半という経験もスキルも十分に備わっている今だからこそ、将来の理想の自分に近づけるように成長できる仕事に挑戦してください。