留学をした20代女性が日本でのキャリア形成に失敗する理由

女性

留学って昔からの憧れ!
人生100年が当たり前の昨今、若いうちに様々な経験をするのは大変有益です。
ただ、何も考えず憧れだけで留学すると、帰国後のキャリア形成に迷う自体になり兼ねません!

  1. 目的別の留学
  2. 帰国後に失敗する理由
  3. 帰国後の目標が大切

20代女性が留学したい理由とは?

留学とひとことで言っても人によって目的は様々です。

語学留学

留学する理由として最も多いのが語学力の向上を目的でしょう。中でも英語は公用語である理由から人気が高く、アメリカ、オーストラリア、カナダに留学する方が多いようです。また英語圏だけでなく、お隣の中国、台湾への留学割合も次いで多く占めています。
最近では日本の大学にも海外からの留学生が増えていますし、日本企業にも外国人社員が働いていたり、取引先が外国企業であったり、街中を歩いていても外国人を見かける機会が増えました。外国語は我々の生活にこれまで以上に身近なものとなっています。
海外留学なんかしなくても外国語の習得は可能では?と考える方もいらっしゃるでしょう。確かに外国語の基本スキルを学ぶなら留学をしなくても良いかもしれません。しかし「話す」ということに着目した場合、海外留学はとても必要な場となることでしょう。
なぜなら、外国語を「話す」というのは「アウトプット」であり、いくら国内で勉強しても「アウトプット」の訓練が不十分だからです。。学校で習う英語をはじめとした外国語では、「リーディング(読む)」と「ライティング(書く)」と「リスニング(聞く)」と「文法」であり、「スピーキング(話す)」を習熟する機会は少ないと思います。しかし最も社会に出たときに役に立つスキルは、やはり「スピーキング(話す)」でしょう。
だからこそ留学して、「話す」というアウトプットを否が応にもせざるを得ない状況を作ることで、外国語を真に話せる人材へと成長できます。

進学

海外の大学や専門学校への進学を目的とした留学もあります。
例としては、
・海外大学の厳しい状況に身を置くことで成長できること
・外国語を学ぶだけではなく、「外国語を使った」知識を得られること
・語学留学ではなかなか得られない、ネイティブの友達を作る機会に恵まれていること
・日本では学べないことや、海外の方が進んでいる分野で、最新の技術や知識を学べること
・海外で得られた知識や経験を、就職や転職に活かせること

などが挙げられます。
実際に、海外の大学に留学した方の多くが上記の点において「良かった」と話しています。
彼らが共通しておっしゃるのは、海外で「外国語で学ぶ」という難題を乗り越えることで、自分が成長できたと実感したことです。
知識そのものは日本の大学でも学ぶことは可能ですし、本や文献、インターネットなどからも得ることができます。しかし、海外で外国語を使って何かを学ぶということで、日本では思いつかないような新たな考え方を身につけることができますし、外国人と話し合ったりクラスメイトと協力して何かを成し遂げるという経験は、何物にも代えることのできない成長をもたらしてくれます。

就職・転職

留学後の就職・転職に役立てたいという理由で留学する方もいらっしゃいます。
就職・転職の際、国内のトップレベルの大学を卒業した学歴の持ち主や、何かの専門スキルを身につけている場合は別ですが、そういうものが何もない場合、留学経験(「海外でこんな経験をし、こんなことを学んだ」)というのは大きなアピールポイントとなるでしょう。
実際、多くの企業が海外留学している学生を積極的に採用しています。
アメリカ、イギリス、オーストラリア、中国、シンガポールなどで日本人留学生を対象とした就活イベントが開催されているのはその証拠でしょう。中でも毎年秋に行われるボストンキャリアフォーラムには150~200の企業が集まり、ボストンの街がリクルートスーツに身を包んだ日本人学生で溢れかえります。外資系企業や日系の大企業が一堂に会するのですから、その熱気たるや尋常ではありません。学生はもちろんのこと、優秀な学生を採用したいと考える企業側にとってもそれは同じです。
海外に留学し、日本にはない文化に触れ、見て、考え、行動し、感じ、また考え…という経験を繰り返した人材は、やはり企業からも求められるでしょう。

移住

海外で暮らしてみたい!というのも留学の大きな目的のひとつだと思います。
ドラマや映画などで観たあの街に自分も住んでみたいというのもありだと思いますし、外国の大きな家にホームステイをして、ホストファミリーと一緒に料理をしたりするところを想像するのも良いと思います。
実際、これまでずっと日本に住んでいた人が一歩海外に出てみるということは、とてもたくさんの気づきをもたらしてくれます。
例としては、
「日本での常識が海外では全然異なり、考えるきっかけになった」
「憧れの場所で暮らすことで、英語や専門分野の勉強にとても刺激になった」
「『家族』という環境を、ホストファミリーという全くの別人と暮らすことで、新しい価値観に気づけた」
「観光だけでは知り得ない、現地の方の生活を知ることができた」
といったことが挙げられます。
もちろん最初は驚いたり緊張したり、慣れないことでカルチャーショックを受けるかも知れません。
しかし「住めば都」という言葉があるように、文化の異なる地でも一度慣れてしまえばとても楽しいものです。この楽しさをぜひ一度味わってもらいたいと思います。

限られた時間で語学を習得する覚悟を持って

「留学」と「ワーキングホリデー」の違い

海外に就学・就労する方法として「留学」「ワーキングホリデー」があります。それぞれの違いを理解して自分に合った方法を選んでみましょう。

留学

海外の学校に通うことを一般的に「留学」呼びます。
ビザの種類に分けると「学生ビザ」や「観光ビザ」を使っての渡航になります。
「短期留学」もよく聞きますが、留学とは語学学校、専門学校など「国が認めている学校に通う事」であり、その期間が短いものが「短期留学」です。ここでは「学生ビザ」を中心に紹介します。
学生ビザは「就学」を目的としているビザなので、語学スクールに通っている期間、海外で生活をすることができるビザです。学生ビザは年齢制限はないので、何歳からでも申請することができます。また事前に休日を申請する事もできるので、学校を休んでいる間は観光や旅行に行くことも可能です。
国によって異なりますが、基本的に「就学」を目的としているので、「就労」は許されておりません。仮に働く事ができても、ワーキングホリデーのようにフルタイムで働くことはできません。
ワーキングホリデーよりも勉強できる期間を長くできる反面、基本的に現地で働くことができないので注意しましょう。

ワーキングホリデー

「ワーキングホリデー制度」を結ぶ二つの国・地域間の取り決め等に基づき、各々の国・地域が相手国・地域の青少年に対して自国・地域の文化や一般的な生活様式を理解するため、海外に長期滞在する事ができるビザです。
「観光」・「就学」・「就労」を許可されているビザなので、国内を自由に移動する事ができ、国によって期間は異なりますが、学校に通う事もできます。また、現地でフルタイムで働く事ができる自由度の高いビザです。
そして、ワーキングホリデーは1つの国に対して1度しか使用する事ができない貴重なビザでもあります。

海外で生活できる時間は限られている

「留学」にしろ「ワーキングホリデー」にしろ滞在期間が限られています。その限られた期間の過ごし方は帰国後のキャリアプランにも大きく影響するでしょう。
限られた期間でスキルを身につけるには、かなりの努力が必要です。帰国後にキャリアに役立つスキルを手に入れたいなら、息抜きで遊びに行くような感覚ではなく、仕事と同じくらいの意識を持って負荷をかける必要あります。語学スクールに通う場合も平均年齢が高くビジネスに関係あるスクールを選ぶと良いかもしれません。
また知っておくべきなのは、日本での転職において留学経験は「これさえあれば必ず転職できる」ような最強のツールにはならないことです。企業によっては英語ができるのは当たり前という企業もあるでしょう。
その上で自分が帰国後に転職したい職業と、そこで求められる語学スキルのレベルは必ず確認しておかなければなりません。限られた日程の中で自分の語学力をどう伸ばすか、具体的なビジョンを持った上で取り組みましょう

帰国後に失敗するのはこんなパターン

語学習得が不十分

「留学から帰国する直前」や「帰国直後」の方が最も悩む事例として、長期留学をしたにも関わらず「語学習得が不十分」というパターンがあります。“理想と現実との葛藤”についてです。
意外かもしれませんが「1年程度の留学では語学習得が不十分なため、上手に話せるようになれない」ということがあります。
しかし「留学や海外に対する知識がない方」または「外国語について学習したことがない方」から「1年も留学したのだから、外国語は万能だろう」という色眼鏡で見られてしまいます。
現実では1年程度の留学経験では、外国語の習得は難しく、周りからの「留学経験者という過大評価」だけが先走り、“ギャップ(評価と現実の差)”の大きさに悩む留学経験者も多いようです。

帰国後の「うつ病」になる場合も

留学から帰国後に「逆カルチャーショック」に悩んでしまう方もいらっしゃるようです。逆カルチャーショックとは帰国後に日本の文化に対して溶け込むことが難しく、ひどい場合「うつ病」を発症してしまう場合があります。
「うつ病」を発症される方の多くが、真面目で
「留学中、必死で努力してきたのだから日本ならもっとやれるはず」
「留学で失った日本での時間を早く取り戻したい」
といった「高いモチベーション」や「強い責任感」を持っている傾向があります。
しかし帰国後、日本社会において
「留学の成果を認められなかったとき」
「留学について周囲対応が冷ややかだったとき」
といった場合に、その「モチベーション」や「責任感」が大きな反動となり、“焦り”や“イラダチ”を感じて病気の引き金となってしまうようです。
そうしたときは、不安と感じるかもしれませんが、一度ゆっくりと休む時間を作ることが大切です。

帰国後の転職に関する不安

これから語学留学に出かけられる方や帰国されたばかりの方が、最も心配されているのが「帰国後の再就職や職業」についてです。
日本社会は「中途採用」や「留学経験者」に対しての風当たりが強い傾向があり、転職の際、海外での留学や仕事経験が「デメリット」となる、ということもあり得るようです。
実際、留学経験者に対して
「なぜ君は留学をしたのか?」
「この会社で外国語が必要無い部門に配属されたならば、君は必要ない人間だ」
「海外の常識は日本では通用しない」
「海外で企業を経営していたような人間は我々には扱いにくい」
とひどい扱いをしてくる企業があるのも事実です。
そんな企業からの扱いに多くの留学経験者が帰国後に転職や職業の問題で悩んでいます。

目標さえしっかりしていれば大丈夫

外資系企業への転職

日本の中で、留学経験を活かせる職場といえばやはり「外資系企業」への転職でしょう。
面接に関しても、語学力次第では社長面接まで漕ぎ着けることができ、従業員の方々も、そのほとんどが「国際交流経験を持っている」ので、留学生やワーキングホリデー参加者について理解があります。
外資系企業のほとんどが、語学力(英語が多い)に段階を設けた求人を行っているため、「英語に自信がない方」でも「英語が初級レベルの人」でも求人が多数出ています。
注意点としては、英語レベル初級者~中級者レベルの社員を募集しているところの多くは、「海外とのメール対応や外国人用の書類作成」の仕事がメインで、「英会話力よりも“英語読解力・英作文能力”」が必要となります。
また、外資系企業は「“人材を育てること”よりも“即戦力を期待している”」という傾向が強いので、面接時には「ハッキリと自分ができる人間である」と言うことを示す必要があります。

資格を習得

帰国後転職する際、留学経験者に対して「仕事を辞めて海外で遊んできた人」と考えてしまう日本企業も多いようです。留学経験の成果を提示することができなければ、「自分だって会社を辞めて海外で遊びたいよ」と考えているような面接官がほとんどなので、対応は厳しくなってしまいます。
それを防ぐためにも、留学中に「TOEIC・TOEFLのハイスコア」や、帰国直後に「英語検定の取得」といった可視化できる成果を残すことが重要です。
また、留学先では「幼児の英語教育の資格」や「英語を教える資格(J-SHINE)」などが取得できる学校もあるので、留学時に帰国後のことを意識して資格習得の勉強をしておくと、帰国後の就職活動が楽になるでしょう。
 
 
20代という感性も豊かで、行動力もある時期に海外留学をすることは、日本とは違う文化圏で生活するため様々な経験ができるため、必ず人生のプラスとなるはずです。
ただ留学することに満足してしまわずに、帰国後のキャリアプランも意識した海外留学を行うことが重要です。