20代、大手企業への転職を成功させる人の特徴

20代の転職

大手企業で働くことには誰しも一度は憧れるのではないのでしょうか?
今回は大手企業への転職について書いていきます!

  1. 大手企業の良し悪しを理解した上での転職ですか?
  2. 大手企業に必要とされる20代とは?
  3. 20代で大手企業に勤めることで本当に求めるものを得られるのか

20代が大手企業で働くメリット・デメリット

【ここでいう大手企業とは】
・東証一部上場企業
・社員数1,000人以上
・企業名の知名度が高い

一般的に誰ものが知っている大きな企業と考えておけば良いでしょう。

20代が大手企業で働くことのメリット

福利厚生の充実

企業によって差はありますが比較的に大手企業の福利厚生は充実しているでしょう。年金や社会保険制度の他に社宅の完備や家賃補助、女性なら産休・育休の充実、中には必要資格の取得支援などのサポートを行ってくれます。

知名度や社会的信用が高い

「有名な企業で働いているならしっかりしている」とイメージを持たれるでしょう。
社会的にも個人的にも信用されるため、銀行からの融資なども審査が通りやすくなります。
転職の際にも大手企業で働いていたという事実がステータスとなり有利になることがあります。

高所得(ボーナス・昇給含む)

大手企業の給与は「ボーナス」や「各種手当」、「昇給」などを合わせると一般的に高所得になる傾向があります。手当の種類も多く、定年時の退職金制度についても規定がしっかりと設けられている企業が多いようです。

設備が充実している

個人的に大手企業の持つ最大のメリットは設備の充実にあると考えます。研究職や開発職で見たとき大手企業では大資本ゆえの設備投資が可能なため、中小企業では難しいような研究や開発が可能でしょう。

大手企業ならではのデメリット

社風・企業文化・ルール

企業それぞれに特色があり独自の社風や文化、ルールを持っています。
自分なり勝算を持った新しいアイデアを提案しても、社風や企業文化・ルールに適したものでなければ実現にこぎつけることは難しいでしょう。
また大手企業となると社員数が多く統率を取るのが難しいためルールを厳しく設けたりする企業もあります。

労働時間・休暇制度

労務管理が徹底されていない大手企業では、月の残業時間が規定値を超えていたり、休日出勤が常態化している場合があります。労務管理をめぐる問題は大手企業においてもゼロではありません。また有給休暇の消化率が低くかったり、各種休暇制度を設けていても取得実績があまりないところもあるようです。これは配属された部署や業務量、時期によっても異なるでしょう。

部署間の壁が厚い

大手企業の場合、作業の効率化の目的から分業制として部署をいくつかに分けています。

【例】
・人事 ・総務 ・経理 ・営業 ・研究 ・開発 ・制作 ・企画 ・受付 ・現場

など多くの部門が存在します。
部門間の壁が厚い企業だと情報伝達がスムーズにいかず情報共有がうまくできないためギスギスした関係になってしまいます。
また分業制のため個人が担当する業務内容は限定的なものとなるため、その作業に飽きてしまい仕事にやりがいを感じられなくなってしまう方もいらっしゃるようです。中小企業の場合、小さな会社だと分業制ができるほどの社員もいないため一人が様々な業務に携わらなければなりません。そのため覚えなければならないことも増え、その雑多な業務から逃げたくて大手企業を目指す方もいらっしゃるでしょう。しかし大手企業で働く20代に聞くと、ルーティーンワークに嫌気がさし、やりがいを見出せないという声も聞かれます。隣の芝は青く見えると言いますが、やはり大企業にいても中小企業にいても、ないものねだりをしてしまう20代も多くいます。30代、40代と年齢を重ね例えば家庭を持ったり、会社で役割を与えられることによって、身動きが取りづらくなり、そのような無い物ねだりは、諦めに変わります。しかし、20代「自分はまだまだこれからだ!」と思う時期においては、大企業か中小企業かは一つの大きな悩みのタネと言えます。

人間関係

大手企業は社員数が多いため人間関係に悩みを持つ方が多いようです。同僚とはライバル関係となり激しい出世争いをしなければならず、トップダウン式の企業ならば上司からの指示にも絶対的に従わなければならないこともあり、非常に大きなストレスを感じてしまうようです。
また当然、企業が大きくなればなるほど、経営者と労働者の距離は遠くなってしまいます。

逆に言えば、中小企業では経営者との距離が近く、結果を出せば大きく評価される可能性を秘めています。想定外の出世だって決して夢とは言えません。自分が会社の経営に関わっている、という意識を肌で感じることができます、ただそれは、一方でかなりの重圧、プレッシャーになりかねません。
求められるものが多すぎる、と感じる方もいるでしょう。
 
このように、自分がどの立場で仕事をしたいのか、20代の間にどんな経験を積んだ上で30代、40代はどうなっていきたいのか、20代の貴重な時間を投資して得たいものは何か、それを意識して転職先を考える必要があります。

20代は大手企業へ転職することで何を求めるのか

大手企業で働くことのメリット・デメリットを前述しました。
それを踏まえて20代のあなたが大手企業に転職したい目的はなんでしょうか?

・福利厚生が優先
・社会的信用を得たい
・高所得
・労働時間・休暇制度

福利厚生や給与、休暇などは大手企業の中でも業種や職種によってばらつきはありますが、大手企業ほど過労自殺の問題など社会情勢の影響を強く受けるため改善する傾向が大いにあります。

例えば中小企業で今働いている方がこれらの大企業の良し悪しを理解した上で、ある意味“割り切って”大手企業の良さを得たいと思うのなら、その転職は意味のあるものになると思います。

会社が倒産するリスクは当然、リスクヘッジを

大手企業でも倒産するという現状を理解しておく

ひと昔前までは「大手企業に就職できれば一生安泰」と言われてきました。
しかし最近では有名大手企業が業績不振に陥ったり、最悪倒産してしまうご時世となりました。つまり倒産という事態は大手企業だろうと中小企業だろうと関係なく直面するリスクとなり得ました。
その会社でしか通用しないようなものすごく限定的なスキルのみを磨いていると、万が一会社が倒産して職を失ってしまった際にが他のどこにもいけなくなる可能性があります。
自動車の例に挙げると、自動車産業は世界的に従来のエンジン動力からモーター動力による電気自動車の開発に移行しつつあります。そんな中、従来通りのエンジン部品を作っていると、いずれエンジン自体の需要がなくなり職を失ってしまいます。このように現在では今まで不滅と思っていた産業に唐突に終わりが訪れるようになってしまいました。
大手企業で働いているからと現状の安泰に甘えているのではなく、常に社会や時代の流れに目を向けることが重要です。
今の職場でも活躍ししっかりと結果を残していれば、会社自体に何かあっても人材価値は担保されているので転職先が見つかるかもしれません。

大手企業に求められる人材

大手企業だけに限らず、持っておくと20代の転職に役立つスキルをご紹介します。ただしあくまで一例であり、企業の社風によっても多少の異なりはあります。自分が転職したい企業やその業種について細かく調べ上げた上で、本当に自分の転職にとって役立つスキルを見つけ出し、それを得られるための最短距離を意識して行動することで、自然と希望している企業への転職にも近づきます。

持っておくと役に立つ能力

チャレンジ精神

何事にも恐れず積極的に取り組む意欲を持っていると、仕事を任せる側からも好印象を持たれます。物事に意欲的に取り組む姿勢は物覚えも早くなるため、周囲だけでなく自分自身にもプラスになることでしょう。20代は特に、経験よりもポテンシャル、と言われるほど、仕事に取り組む姿勢や熱意、困難に負けないチャレンジ精神をうまく伝えることが転職に優位に働くとされています。

チームワーク力

大手企業ではチームを組んで働くことが多くなります。ただ協調や同調してしまうのではなくチームにおいて自分の役割を判断し行動する力です。チームの中で自分が特化した能力を把握し活かすことができるポジションに着くことが重要です。

コミュニケーション能力

コミュニケーション能力とはただ愛想をよくしておくことではなく、論理的思考によって相手の真意に気づくことが大切です。ときには相手の立場に立って考えることで見えてくる視点のあるはずです。

リーダーシップ力

チームプレーで働くときには、自分の意見を優先して周囲を巻き込むことを求められることがあります。ただ頭ごなしに指示を出すのではなく、チームメイトの能力や人柄をしっかりと把握して指示を出すことが大切です。20代のうちから、小さなグループでも良いのでリーダーとしてメンバーを率いて仕事を成し遂げる経験を積極的にしていくことは、30代以降のキャリアアップにも役に立つでしょう。

主体的行動力

チャレンジ精神にも似ていますが、能動的に仕事に取り組む力であり、自分で目標を立てて最後までやりぬく力です。

グローバル素養

語学力だけでなく異文化に興味を持ち受け入れる心を持つことです。許容の精神は外国文化だけでなく人間関係でも重要となります。

20代で大手企業に勤めることで本当に求めるものを得られますか?

大手企業は安心、というイメージだけの転職はNG

あなたが転職を希望する大手企業はどのように業務内容でお金を稼いでいるのかをご存知ですか?
前述したように大手企業に入りさえすれば一生安泰という時代は終わってしまいました。希望の企業の現状や将来性はしっかり調べておくべきでしょう。
会社の規模の大きい小さいや、歴史ある会社なのかまだ新しいのか、テレビCMも流れいるかという表層的なことだけに着目していると会社の本質を見失ってしまいます
会社が大きければ、社員数が多ければ「一般的に見てこう」というイメージから転職活動を進めるのは、転職が成功しても理想とのギャップに苦しむ可能性があるので注意しましょう。

大手企業だからできることを重視しよう

大手企業では前述したように設備が充実しているなどの強みがあります。それを利用して何かを生み出したいなど明確な理由があれば転職の際にも志望動機に説得力を持たせることができます。
 
大手企業に限らず転職活動はイメージだけで進めてはいけません。
大手企業にぶらさがる気持ちで転職するのではなく、大手企業に身を置くことで得られる何かを利用するくらいの気概を持つことが大切です。そのためには、しっかりとした情報収集を行い、企業の良し悪しを理解した上で求人希望に臨みましょう。