“スキルなし”“実績なし”「NOT即戦力」の20代が選考を突破するには!?

20代の転職

今の職場に不満があるけれど、スキル、実績など、アピールできるところがほとんどない…と転職に踏み出せない20代の方へ。
企業は20代の採用に対して「即戦力」であることだけを求めているのでしょうか??

  1. 20代ならポテンシャル採用が狙いどころ
  2. 専門スキルや実務経験のない方が養うべきスキル
  3. 注意すべき転職動機

20代が即戦力である必要はない

転職となれば、もう新卒採用ではないので、前の職場での実績が求められるだろうと当然思いますよね?
確かに年齢が上がるにつれ、前職での経験や実績、即戦力として活躍してくれるかどうかが重視されるようになります。即戦力であるのならそれに越したことはありません。しかし20代で転職した場合、実務経験が浅く仕事の実績も少ないため即戦力として活躍することは難しいでしょう。
ただ即戦力として働くことができないからと転職を諦めてしまう必要はありません。なにも採用する企業側は即戦力の人材だけを求めているわけではありません。
 
20代の特に前半と若い年齢であれば「ポテンシャル採用」が狙い目です。

ポテンシャル採用とは
企業による採用基準のひとつ。
実務経験がない、または浅い場合でも、実務可能と判断できるほどの知識またはモチベーションの高さなど「潜在能力」を重視した選考により採用することです。
ポテンシャル採用は若手の人材を募集している求人企業で行われることが多く、主に仕事に対する意欲、その人独自の人間性、これまでの仕事に対するスタンスが採用に足る人材かどうかの判断基準とされます。
近年様々な業界では人材不足が深刻な問題となっているため、若手の人材を求める企業が積極的に行なっています。

たとえ前職の職務経験が浅くても、たとえ未経験の業職種への転職でも意欲を持って望めば可能性はゼロではありません。

人事担当が求める人物とは

スキルや実績はひとつの物差しでしかない

会社の運営において、従業員個人のスキルや実績は確かに高い方がより良い成果の算出が期待できるでしょう。ただしそれはひとつの物差しでしかなく、会社が真に求める人材ではありません。
 
会社の運営において最も大切なことは「人と人との連携」です。
 
どんなに個人のスキルが高く即戦力として仕事を任せられる存在だったとしても、仕事に対して不誠実だったり、無責任であるような人材を企業は雇いたくはないでしょう。
逆にたとえ未熟な存在でも、会社のために一生懸命働いてくれるような人材を求めているはずです。

持っておくと役に立つスキル

チャレンジ精神

初めてや慣れないことでも積極的に向き合う姿勢は、企業からの評価も高いでしょう。実際に雇った際にも積極的に仕事に取り組むことが期待できるからです。チャレンジ精神を持つということは、もっと成長したいというような向上心を持っていることになります。そのため能動的に仕事に取り組み、仕事を覚えるスピードも速いでしょう。
ポテンシャル採用で考えたときもチャレンジ精神の有無で結果が大きく左右されます。

コミュニケーション能力

社会人として最も必要とされる能力でしょう。ビジネスの現場では相手と対話する機会が頻繁に発生します。その際に、自分の考えを的確に相手に伝えたり、相手の示唆する問題に気づいたりすることが求められます。コミュニケーションで特に大切なのは相手に「安心感」を与えることです。
転職の面接の際は、堂々と話したり、企業からの質問にはっきりと答えることで、人材として頼りにできるという安心感を与えることを意識してみましょう。

チームワーク力

先に述べたように会社は「人と人との連携」がとても重要です。会社ではチームも組んでプロジェクトに取り組むこともあります。その際にチームのメンバーと協力して目標を目指したり、チームの中で自分は何に力を入れるべきかを判断して行動する力は大切です。
チームプレイでは、常に自分と周囲を相対的に把握しながら行動することで、個人一人では成し得ない大きな成果を産むことができます。

スキルも経験も不足している人は選考をこう突破する

熱意、コミュニケーション能力、知識、勉強していること(知識を得るための自己投資)

自己PRの方法が重要!

自分は将来「どうなりたいか」「何をしたいか」ということを明確にしましょう。
将来における明確なビジョンを持っている方は、何をどのようにがんばれば結果がでるかを自発的に考えていることでしょう。そのように自立した精神を持った人材は、与えられた仕事をこなすだけでなく自ら仕事を覚えていくため、企業側からも頼もしい存在となるでしょう。
そして「自分は会社にとってどのように役に立つことができるか」ということをしっかりアピールすることが重要です。企業は雇用するすべての従業員から利益を算出してほしいと考えています。自分が将来どうなりたいかも大切ですが、会社にとって「自分はどのように役に立つことができるか」をアピールすることを意識してみましょう。

一番NGな転職は方向性が定まらない「なんとなく」転職

冒頭でも記したように職務経験が浅い20代でも転職を成功させることは可能です。自分自身の強い意志があれば、採用する企業側もきっと納得してくれるはずです。
 
そう、転職を成功させるために重要なことは企業を納得させることです。

しかし20代の転職希望者の中には残念ながら転職に失敗してしまう方がいることも事実です。
転職に失敗してしまう方にはどうのうような特徴があるのでしょうか?

転職に失敗してしまう人の特徴 

なんとなく転職

転職をする上で自分の軸となる志望理由が特になく、ただ「なんとなく」転職をする人は転職を繰り返す傾向があります。
転職の理由も、なんとなく「この仕事は私には向いていない」「合っていないんだろう」と曖昧で不明確な理由が並びます。転職において理由のない転職は一番危険です。どこをどう改善すれば、自体が問題解決するのかということ考えないため、少しでも不満があれば逃避するように転職してしまいます。
このタイプの方は、仕事上の「何(どこ)に不満がある」のか考えてみましょう。そして不満の種類をピックアップし、「会社を辞めなければ解決しない問題」か「会社を辞めなくても解決する問題」に振り分けてみましょう。そうすることで、本当に会社を辞めなければいけない理由を知ることができるかもしれません。

他責による転職

転職の際の理由で「前の会社はひどかった」「上司とそりが合わなかった」など会社への不満を訴える方は注意が必要です。他責はあくまで個人の主観であるため、なかなか第三者に理解してもらえないことがあります。加えて転職の際に、前の会社の不満を漏らすと「うちに入っても文句ばかり言いそう」と勤務態度への不信感を抱かれる危険性があります。
どんなに前の会社に不満を持っていても転職活動の際は、自分は今どんな立場であるかを踏まえ個人的感情を抑え、「自分の将来を考えて」など意欲的な志望動機を話すことにしましょう。
 
 
繰り返しになりますが、転職を成功させるために重要なことは企業を納得させることです。
20代でスキルも実務経験もない場合には、何も持って企業を納得させることができるのかを考えてみましょう。
どんなに未熟な状態でもチャレンジ精神を持つことの必要性、社会人として最も求められるコミュニケーション能力を養うこと、チームワークに必要な協調性など総合的な人間性を高めることが大切です。
人間性が高ければ、企業もあなたの意思に納得しをすぐに受け入れてくれるでしょう。