実は大手が欲しがっている!?20代 中小企業出身者の魅力!
転職したいけど、現職の企業規模が中小企業だから自信がない20代の方へ
- 大企業と中小企業の違いって?
- 中小企業で活躍して来た人の魅力
- 大企業だけが全てじゃない中小企業の良さ
中小企業と大企業の違い
中小企業の定義
「中小企業」は「中小企業庁」による「中小企業基本法」で定義されています。
業種ごとに、下記の条件を満たすことで「中小企業」または「小規模企業者」に分類されます。
卸売業
・資本金の額、または出資の総額が1億円以下
・常時使用する従業員の数が100人以下
上記のいずれかを満たすこと
・常時使用する従業員の数が5人以下
サービス業
・資本金の額、または出資の総額が5000万円以下
・常時使用する従業員の数が100人以下
上記のいずれかを満たすこと
・常時使用する従業員の数が5人以下
小売業
・資本金の額、または出資の総額が5000万円以下
・常時使用する従業員の数が50人以下
上記のいずれかを満たすこと
・常時使用する従業員の数が5人以下
製造業、建設業、運輸業と上記の業種以外のその他の業種
【中小企業】
・資本金の額、または出資の総額が3億円以下
・常時使用する従業員の数が300人以下
上記のいずれかを満たすこと
・常時使用する従業員の数が20人以下
大企業の定義
中小企業と違い、大企業の明確な定義はありません。
前項の中小企業よりも規模が大きい企業が大企業と呼ばれています。
また中でも知名度の高い企業は「有名企業」、業界の中でもシェア率の高い企業は「大手企業」などと呼ばれることがあります。
一般的に
・社員数1,000人以上
・企業名の知名度が高い
を大企業と呼ぶことが多いでしょう。
大企業への転職に前職の企業規模は関係ない!
大企業に勤務するにはそれ相応の高い能力が必要になるでしょう。
中小企業で働いている自分にはその資格がない、と消極的になっていませんか?
人の能力が必ずしも会社の規模だけで決まるとは限りません。中小企業から大企業へ転職することも不可能ではありません。
中小企業から大企業へ転職するには
中小企業から大企業に転職している方には、どんな特徴があるのでしょうか。
魅力的な経験やスキルを備えている
中小企業では会社の規模にもよりますが、大企業と違い従業員の数が少ないため1人が担当する仕事の幅が広いため、豊かな経験をしている方も多いでしょう。経験が豊富であれば即戦力として仕事を任せられる人材と言えるでしょう。
また中小企業の中には専門技術に特化した事業を行なっている企業があります。そのような企業で培われた経験やスキルは大企業でも重宝されるでしょう。
学歴が高い
学歴が高いことは転職活動において大きな武器として働きます。
基礎学力が高ければ仕事でも能力を活かすことができます。物覚えが早かったり、驚くような発想の転換によって新しい道筋が見えてくることもあります。教養が豊富であれば営業職に就いたとしてお客様と深い話ができたりなど期待が持てます。
また大学院まで進学し専門分野の研究をしていた経験を持っていれば、もちろん同分野の企業からの需要は高まることでしょう。
中には有名大学の卒業者を雇用していることで会社に箔をつけようと考えている企業もあるかもしれません。
大企業にコネクションがある
大企業に転職する道してコネクションを利用することが一番成功率が高い方法ではないでしょか。
特に大企業の幹部とコネクションを持っていれば転職はかなり有利になるでしょう。
不公平さを感じてしまいますが、求人を受け入れる企業側も不特定多数の人材を一から審査するより、身元のはっきりとした人材を採用する方がコストが低いと考えているのでしょう。
運
転職にはタイミングという運の要素も大きく影響します。
大企業でも時期や事情によって人手不足に陥ることがあり、即戦力を広く求めるタイミングがあったりします。
うまくそのタイミングに乗れば大企業へ転職することも不可能ではなでしょう。
そのような情報は瞬間的なもので「転職サイト」や「ハローワーク」など公に発表しない場合もあるので、「転職エージェント」を利用してみるといかもしれません。
転職エージェントでは転職サイトに掲載されていないような非公開求人を知ることができるので便利です。
転職活動では情報収集がとても重要で、有益な情報をつかんだ者こそが転職を成功させる確率を上げることができるでしょう。
中小企業で活躍してきた人の魅力って?
中小企業で働いていたからこそ身についている能力もあります。
経営に対して自分事の意識を持っている
中小企業の場合、会社の規模にもよりますが経営者との距離がとても近いことがあります。そのため従業員も経営に対して自分事として捉えている方も多いようです。
コストに対する計算や、リスクマネジメントなどを自然と意識し問題解決について考えていれば、大企業でも重宝される人材になることでしょう。
幅広い経験
大企業は会社自体の規模が大きいため、いくつかの部署が設けられており仕事が細分化されているところが多いでしょう。
それと比べて中小企業の場合、1人が担当する仕事の範囲が広くなります。
例えばマーケティングでみると大企業では
・市場分析
・商品開発
・広告宣伝
・PR
・販売促進
などそれぞれの部署が設けられており、各分野の専門性を高めていくことができます。ただし自分の所属部署以外の仕事は担当したことがないという方も多いようです。
中小企業では一連の流れを1人ないし少人数で担当するため、自然と仕事のできる幅が広くなります。
提案力が培われている
中小企業では経営者やお客様との距離が近い分、自分の意見や提案を考える機会も多いでしょう。
成果に繋がるような提案を積極的に発言することは、会社からの信用も高まるでしょう。
忘れてはいけない!大企業の就職倍率は高い
大企業へ転職する場合、コネクションを持っていれば別ですが基本的に狭き門を突破しなくてはいけないでしょう。
大企業は買い手市場
転職市場は現在、「売り手市場」として求職者が有利であると言われています。
しかし、やはり大企業の人気は未だ衰えず倍率もかなり高い水準を保っており「買い手市場」となっています。
新卒者の就職活動を見てみると、従業員5,000人以上の企業は0.39倍です。前年より0.20ポイント下回りました。求人総数は4万9,000人と前年とほぼ同じ水準だった一方、就職希望者数は前年より48.9%も多い12万4,000人に増えたことが要因のようです。
「売り手市場」が続き、大企業に入りたいと強く考える「大手志向」の新卒者が急増したようです。しかし現実は厳しく、3人に1人強しか希望する大企業への就職を成功させていません。
この数字は、0.70倍→0.59倍→0.39倍と2年連続で低下しています。5,000人以上の大企業は年々「買い手市場」になっています。
従業員1,000~4,999人の企業も、前年より低下しており入社が難しくなっています。
その一方で中小企業は、人材不足で求人数が増えつつも、就職希望者が減ってしまったため、受け口が広くなっています。
現在、中小企業は「売り手市場」、大企業は「買い手市場」と傾向がはっきり分かれました。
大手と中小で求人倍率比較
従業員規模 | 2017年卒 | 2018年卒 |
---|---|---|
300人未満 | 4.16倍 | 6.45倍 |
300~999人 | 1.17倍 | 1.45倍 |
1,000~4,999人 | 1.12倍 | 1.02倍 |
5,000人以上 | 0.59倍 | 0.39倍 |
(リクルートホールディングス調べ)
中小企業の良さもある!
ここまで中小企業から大企業への転職について書き記してきましたが、中小企業にも当然中小企業だからこその強みや魅力があります。
中小企業の魅力
仕事の中で幅広い経験を積むことができる
前述しましたが、大企業であれば仕事が部署ごとに細分化されているため限られた仕事にしか携われないことがあります。中小企業であれば、一人が様々な役割を担うので多彩な業務スキルを身につけられます。
経営者との距離が近い
前述したように中小企業の場合、経営者との距離がとても近いでしょう。
大企業であれば社長と話すことはもちろん、顔を合わすことも滅多にないことがありますが、中小企業であれば社長と同じ部屋で仕事することも珍しくありません。
経営者の近くで、経営に対する考え方や物の見方などを学ぶ機会があります。
若いうちから責任ある仕事に挑戦できる
中小企業は働いている従業員数が少ないため、若いうちから様々な仕事に携わる機会が多くあります。
仕事で実績を積んでいれば、若くても責任のあるポジションに抜擢される可能性は十分にあります。事業を企画して遂行していく力や、チームを組んでメンバーをマネジメントする力を養うことができるでしょう。
自分が会社に与える影響力が大きい
従業員数1万名にも上る大企業で働くよりも、従業員数50名の中小企業で働いている方が、必然的に会社に与える影響力は大きくなります。そのため自分も会社に、会社も自分に対する責任感や親近感は強いものとなるでしょう。
大企業に転職すれば収入が高くなり、社会的信用度も増すので希望する方はどんどん挑戦してみてください。
中小企業だからと消極的になられる必要は全くありません。日本の全企業の99.7%は中小企業なのです。つまり日本経済は中小企業が支えていると言っても過言ではありません。
中小企業の中にも高収入で福利厚生が充実している企業は多くあります。
会社の規模にこだわりすぎず、あなたにとって最適な職場を求めましょう。
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