介護職への転職を目指す20代に知ってほしい!介護業界の実は…
20代で介護業界への転職をお考えの方へ。
今後お年寄りが増え社会的に必要性が高まる介護業界は、ますます間口は広がり未経験でも採用されやすい業種になっていくことが考えられます。
しかし、介護業界ならではの悩みも多く、覚悟が必要な業界です。20代の介護業界への転職について見ていきます。
- 介護業界の実態・やりがい
- 介護施設の種類
- 介護職に転職するための心構え
介護業界の実態
介護業界のイメージというと、「大変そう」「給料が低そう」「3K(キツい・汚い・危険)」などあまりいいものとは言えません。介護業界が抱える問題を考えてみましょう。
人材不足
介護業界は人材不足に頭を抱える業界のひとつであることは間違い無いでしょう。介護業界は離職率も高く、厚生労働省が行なった調査では「医療・福祉」業界は全体の38.8%は占めています。
原因は「給料の低さ」や「労働と報酬のミスマッチ」「労働環境のキツさ」などが挙げられるでしょう。
人材不足における対策として「キャリアアップ支援」や「復職支援」、「待遇改善」、「外国人の採用」などが取られています。
対策1、キャリアアップ支援
キャリアアップ支援の例として資格取得支援や資格手当などがあります。
対策2、復職支援
前述したように介護業界は離職率が高く、「介護福祉士」の資格を所持していても介護士として働いていない方が6割ほどいらっしゃるようです。現在、国を挙げてそういった介護職に復職できそうな介護福祉士の資格所有者に自治体へ届け出てもらう制度を検討しています。
対策3、待遇改善
後述しますが介護業界は給与が施設の意思で上げることができづらい構成となっています。そのことに不満を感じ離職してしまう介護職員も多く、そのことを危惧した国は待遇改善策をいくつか打ち出しています。
ひとつは「介護報酬の改定」です。そもそも、現在の介護職の低賃金は、国が財源不足を理由に介護事業に関する報酬をカットしてしまったことが一因にあります。国としても介護業界のあまりの人材不足に、介護報酬の見直しを検討せざるを得ない、というのが実情と言えます。
また、働いている方への「賃金のベースアップ」をさせる処遇改善加算の検討、黒字となっている介護事業者に対してボーナスカットの禁止などを命じ介護職に関する賃金の引き上げを狙っています。
対策4、外国人の採用
フィリピン、インドネシア、ベトナムからの介護福祉士の外国人看護師・介護福祉士候補者の受け入れを行っています。介護に関する資格はもちろん、語学講習なども行い介護に関すスペシャリストを育てよう、というのがこの制度の狙いです。
低賃金
介護士として働く方の年収は約250~400万円といわれています。
様々な職業全般から見ても介護職の給料は低い方に分類されます。その理由として、介護事業所などは自治体から受け取る「介護報酬」の中から、介護士への給料を支給していることが原因でしょう。介護報酬の額は国によって決められているので、介護事業所が自由にサービス料金を高くして収入を増やすことはできないという現状です。介護報酬という限られた金額の中から介護士への給料をやりくりするため、給料が上げにくい業界の仕組みであることが言えます。
業務内容は肉体労働でハードにも関わらず、それに見合った賃金を得られないのであれば、労働者はモチベーションを維持することが難しくなります。特に家庭を持っている介護職員にとって、この年収で家族を養うことは困難といわれています。家族を養う立場の方にとっては将来が不安になってしまうでしょう。そのため、結婚や子どもができたタイミングで離職してしまう方が多いようです。
ただ介護職は福利厚生が充実しているため、資格取得による「資格手当」や夜間勤務による「夜勤手当」を受け取ることで収入を増やすことは可能です。
3K
キツい
介護の現場では利用者さんをベッドから車椅子に移乗させたり、入浴させる際にとても体力を使います。その回数もひとりふたりではないので、ときに腰を痛めたり体力の限界を感じることがあります。また夜勤など変則的な勤務に体調を崩すこともあります。
汚い
介護をする上で必要なオムツ交換や排泄介助では、どうしても排泄物を目にしなければいけません。また食事介助でも食事中にヨダレをこぼしてしまう方や食べこぼしをしてしまう方もいらっしゃいます。
危険
高齢者になると免疫力が弱く感染症になりやすい利用者さんもいらっしゃいます。介護職では利用者さんと長時間接する機会も多いので、介護職員が感染してしまう危険性も高くあります。
また病状や障がいが重い利用者さんの場合、転倒や転落による事故を防ぐように注意しなければいけません。
介護業界で働くやりがいは?
介護士の方が仕事に“やりがい”を感じる瞬間
・元気のなかった利用者さんの方がサービス利用でどんどん元気になったとき
・ターミナルの方が思い通りの終末期を自宅で迎えられたとき
・利用者さんのそのご家族から「いつもみてもらってありがとうございます」と言われたとき
・利用者さんやそのご家族が笑顔で「ここを利用してよかった」と言う言葉をもらったとき
・看取りのとき、ここで本当に良くしてもらった、と言って下さるときに嬉しく思う
・認知症の利用者さんからのやさしい言葉がけがあったり、落ち着いて生活している姿を見ること
・リハビリで出来ることが増えたとき
介護士の方が仕事で“やりがい”を感じる瞬間は、やっぱり利用者さんやその家族から感謝の言葉をいただいたときが多いようです。介護職は仕事での実績がそのまま利用者さんの満足度に反映されるため、仕事での頑張りが成果として見えやすい仕事といえます。また「ありがとう」など感謝の言葉をいただくことは「人の役に立った」という達成感を実感しやすいので、次も頑張ろうというモチベーションに繋がりやすいでしょう。
介護業界の仕事や職場ってどんな種類があるの?
介護施設の種類
特別養護老人ホーム(通称:特養)
【入居・入所】【通所】【短期入所】
「特別養護老人ホーム」とは主に自治体や社会福祉法人が運営する公的な要素が強い施設であり「介護老人福祉施設」とも呼ばれます。
原則、要介護3以上の比較的重度の方が入所します。
介護職の仕事内容としては、入浴や移動、排泄の介助など身体介護が多め。身体介護は、介護資格を保有していないとできませんが、要介護者の体に触れない仕事に限っては無資格でも働くことが可能です。そのため、介護資格がない方でも随時募集(特養だけでなく、ほかの介護施設も同様)しています。
なお特別養護老人ホームの中には、入所者だけでなく、自宅で暮らす高齢者向けに「デイサービス(通所介護)」や「ショートステイ(短期入所生活介護)」を実施している施設もあります。
担当業務により、仕事内容や、利用者の環境・要介護度も変わります。
有料老人ホーム(通称:有料)
【入居・入所】
「有料老人ホーム」は主に民間企業が運営しています。
大きくは「介護付き有料老人ホーム」と「住宅型有料老人ホーム」の2種類が存在します。
「介護付き有料老人ホーム」では、その名の通り、介護サービスを提供します。
「住宅型有料老人ホーム」では、あくまで高齢者向け住宅という位置づけであり、介護サービスを利用する場合は、「訪問介護」や「デイサービス事業所」と契約する形態になります。
有料老人ホームで働く場合は、勤務先が「介護付き」なのか「住宅型」なのかを選び、どんな仕事内容なのか、事前に求人情報や電話・面接などでよく確認しておきましょう。
また、有料老人ホームの入居条件は施設によって異なります。要介護認定を受けていなくても入居できる施設では、比較的に元気な高齢者の利用が多いこともあります。
施設や法人の経営方針によっても、サービス内容や施設の設備にそれぞれ特色があります。自分が求める働き方・介護の考え方に合うかどうか、事前によく確認しておくと良いでしょう。
介護老人保健施設(通称:老健)
【入居・入所】【通所】【短期入所】
「介護老人保健施設」は、医療法人や社会福祉法人などが運営する公的な介護保険施設です。
病状が安定し病院から退院した高齢者が自宅で元の生活に戻れるための「医療ケア」や「リハビリ」を受けられる施設です。施設内には医師も常駐しており、医療管理下での看護や介護を受け、自立生活に向けた支援を行います。
リハビリスタッフ(理学療法士、作業療法士など)が多く勤務しており、多職種で連携して動くことが多いのも特徴です。また、介護老人保健施設は「デイケア(通所リハビリテーション)」や「ショートステイ(短期入所療養介護)」を運営しているケースも多いでしょう。
担当業務により、仕事内容や利用者の要介護度も変わるため、介護老人保健施設に勤務する場合は、事前によく確認すると良いでしょう。
認知症型グループホーム
【入居・入所】
グループホームは、認知症の高齢者が共同で生活する施設です。9人までの少人数を1つの単位(ユニット)として、家庭のようなアットホームな空間で生活をします。地域社会になじみながら家庭と似た環境で暮らすことが特徴なので、入居者と介護職の関わり方も家族的な雰囲気です。入居者と一緒に食事作りや、家事などをして、認知症の進行を少しでも遅らせるようケアします。
特別養護老人ホームや介護老人保健施設に比べ、施設の規模は小さめで、働くスタッフも少人数になります。入居者は全員、認知症の症状がある方なので認知症ケアに興味のある介護職に向いています。
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
【入居・入所】
サービス付き高齢者向け住宅は、住宅型有料老人ホームと同じく「介護のための施設」ではなく「高齢者向けの住宅」という位置付けです。生活相談や見守りサービスのほかに、食事提供、コンシェルジュサービスなどがある場合もありますが、介護サービスは、利用者が別途外部の訪問介護事業者やデイサービスと契約。
サービス付き高齢者向け住宅のスタッフは、介護保険サービスは提供しません。ただし訪問介護事業所が同じ建物内にあるケースなどでは、職員が2つの事業所を兼務して、介護保険サービスも提供することがあります。
サービス付き高齢者向け住宅で勤務する場合は、仕事内容や勤務の形態を必ず事前に確認しましょう。
なお、サービス付き高齢者向け住宅であっても、「特定施設入居者生活介護」の指定を受けている場合は、介護保険サービスもサ高住から提供されます。
ケアハウス・軽費老人ホーム
【入居・入所】
身体機能の低下や、家族からの援助が受けられないなどの理由で、住まいに困難を抱える人を対象とした施設。公的な要素が強く、主に地方自治体や社会福祉法人などが運営しています。その主旨から、比較的安い利用料でサービスが受けられます。
入居条件、暮らし方などから「A型・B型・C型(ケアハウス)」という3タイプがあり、そのタイプごとに入居者も、スタッフの仕事内容も異なります。A型、B型は生活のサポートをすることに重点を置きますが、C型(ケアハウス)は介護サービスを多く提供します。
また、都心部では「A型・B型・C型(ケアハウス)」とは別に、「都市型軽費老人ホーム」というタイプがあります。「都市型軽費老人ホーム」では、主に日常の生活のサポートと食事の提供を受けられます。
軽費老人ホームで勤務する場合、どのタイプなのか、どんな仕事なのかをよく確認しましょう。
小規模多機能型居宅介護
【通所】【短期入所】
平成18年(2006年)の介護保険制度改正で生まれた新しい介護保険サービス。自宅で生活する高齢者が利用するサービスで、いままであった介護保険サービスを複合的で受けられる形態です。
「通い(デイサービス)」を中心に利用しながら、必要に応じ「訪問介護」「泊まり(ショートステイ)」も利用可能。3つのサービス形態が一体となっているので、ひとつの事業者が同じ利用者に対して24時間切れ間なくサービスを提供できます。
自宅で暮らす高齢者を、複合的にしっかりサポートしたい人に向いているでしょう。
ショートステイ
【短期入所】
ショートステイは短期間(連続利用日数30日まで)入所して、介護サービスを受ける場所です。特別養護老人ホームなどが行う場合もありますが、ショートステイを専門に行う単独型の施設もあります。
家族の介護負担を軽減するためや、家族の出張や旅行の時の宿泊先としても使われます。
介護の仕事としては、身体介護・生活援助の両方がありますが、ショートステイは短期間の滞在ということが特徴。利用者の特徴や好みを瞬時につかみ対応していく力や、慣れない場所で宿泊する利用者の不眠、昼夜逆転、疲労、食欲不振などに配慮できる力が求められるでしょう。
デイサービスセンター(通所介護)
【通所】
デイサービスは、自宅に住む高齢者が利用し、日中を過ごす施設。利用者を自宅まで迎えに行き、食事や入浴、機能訓練などを行います。
介護サービスを提供するだけでなく、自宅にこもりがちになる高齢者を引き出して孤立感を解消するのもデイサービスの役目。レクリエーションを楽しんでもらったり、職員やほかの利用者と交流して活性化してもらうことも重要です。デイサービスで勤務する場合、レクリエーションの企画や運営も職員の仕事の大きなウェイトを占めます。
基本的に日中の勤務ですが、宿泊のサービスがある「お泊りデイサービス」の場合は、夜勤があることもあります。
デイケア(通所リハビリテーション)
【通所】
デイケアは、リハビリテーションの必要性が高い方、医療的ケアが必要な方が通う通所施設です。介護老人保健施設、病院、診療所などが運営し、介護職のほかに理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・医師なども勤務しています。
2時間、3時間などの短時間からの利用も可能ですが、リハビリだけでなく、入浴や食事サービスを提供する事業者も少なくありません。医療やリハビリに興味がある介護職は、やりがいを感じ勉強になる職場でしょう。
介護業界ならではの悩み
介護職の離職理由、最も多いのは「人間関係」
介護施設で働く介護士をはじめとした介護業界の離職率が高い理由として、職場内の「人間関係」の問題が挙げられることは多いでしょう。
介護の現場では人間関係が悪化してしまう原因をいくつか挙げてみましょう。
人材不足によるコミュニケーション不足
介護の業界は全体的に人材不足に悩まされています。そのため一人当たりが負担する仕事量が許容量を超えてしまい、仲間とコミュニケーションを取る余裕がなくなり、仕事の連携がスムーズにいかなくなります。
また業務に忙殺されることで心にも余裕がなくなり、つい口調が荒々しくなってしまうこともあるでしょう。それにより仲間内での人間関係が歪になってしまいます。
派閥争い
介護業界内でも考え方の違いなどで内部対立を起こすことがあります。特に「外部環境志向派」vs「内部環境維持派」という構図になることがありでしょう。
「外部環境志向派」とは、時代や社会の要請に応じて自分たちの専門性や能力をレベルアップさせていかなければならないという考えです。仕事に求める基準を社会など外部に置いており、社会からの評価を受け入れつつ自らも変化していこうと考えています。
「内部環境維持派」は、現状の介護職の人員体制、能力に応じた仕事をしていくべきだという考え方です。自らの精神衛生がうまく保たなければ利用者さんにとってもいいサービスが提供できないと考え、仕事の基準を内部の戦力においています。
お互い介護業界のことを考えていますが、志向のベクトルが異なるためよく衝突してしまうようです。
人材育成をする余裕がない
介護の現場は人の出入りが激しい業界のひとつです。業界としては即戦力として活躍してくれる人材か、未経験でもモチベーションの高い人材を採用したいと望んでいます。しかし中には、それに至らない人材も存在することもあります。そういった方に対して一から人材育成をする余裕がないため、せっかく入った人材が育つことなく辞めてしまうというケースも多くあるようです。
また介護職への専門性にこだわりすぎて、介護職未経験者に対して排他的な態度をとってしまう先輩職員もいるようです。専門性において意識を高く持って仕事に取り組むことは大変素晴らしいことですが、その基準のもとで不慣れな職員に仕事の質を求め過ぎることは逆効果になる可能性が高いでしょう。まずは基礎を固める教育をするような人材育成をしなければいけません。
利用者さんとのトラブル
介護職の人間関係は同僚や上司といった施設関係者のみではなく、利用者さん、そしてそのご家族の存在も忘れてはいけません。
利用者さんの中には重度の認知症の患っており意思の疎通が難しい方もいらっしゃいます。介護士の方がいくら奉仕してもそれを理解してもらえず、ときには暴力を振るわれることもあるようです。そのような事態でも介護士の方は毅然な態度で対応しなければいけなく、心身ともに疲弊していまう方も多いようです。
また利用者さんに何かあった際、全責任を介護士に問うといったような、利用者のご家族とのトラブルという事例もたくさんあります。
自分の仕事が誰にも評価されないとなると、人はどんどんモチベーションを落としていってしまい、仕事におけるパフォーマンスも発揮できなくなります。すると仕事の丁寧さも欠けサービスが粗悪なものとなる悪循環が生まれてしまいます。
介護業界へ転職する際の志望動機の書き方
介護未経験や経験の浅い方であっても、介護職に対する思いや志望動機がしっかりしていれば転職することは可能です。介護職として転職を成功させるための志望動機の書き方を考えてみましょう。
未経験の場合
大学時代、幸福学の勉強をしていたことをきっかけに、以前より介護職に興味を持っておりました。一度、異業種に就職しましたが、やはり介護職に携わりスキルアップしたいと考えております。その中でも、御社を選んだ理由としては、資格取得制度です。現在無資格・未経験ですが将来的に、介護福祉士の資格を取得したいと考えており、御社のホームページを拝見した際に、入社後の資格取得率の高さに驚きました。私も先輩方の様に、○○の施設で技術を学び資格も取得させて頂ければと思い、志望させて頂きました。もちろん介護福祉士の資格を取得した後は、支援してくださった御社のために第一線で働きたいと考えております。
未経験の場合、介護職に就いた後に「何を目指すか」を明確に伝えることが重要です。そして自分は施設のためにどう活躍したいかも伝えることで仕事に対する意欲を示すことができます。転職における志望動機が納得できるものならば、たとえ未経験であっても施設はきっと採用を前向きに検討してくれるでしょう。
業界経験が浅い場合
介護付き有料老人ホームでケアマネジャーとして1年間介護職に携わった経験があります。その経験の中で最も大切にしてきたことは、ご利用者様やご家族様との信頼関係、そして介護スタッフとの連携です。おひとりお一人それぞれのご利用者様に最適な介護サービスを提供するためには、利用者様と日々接している現場の介護スタッフさんとの連携を図ることが重要だということを実感しました。これからも、ご利用者様が安心して生活できるケアプランを作成し、ベストなサポートが実現できるよう介護スタッフさんと一緒に努力していきたいと思います。
浅くても業界経験がある方の場合は、その経験を通して感じた自分なりの意見を示すと良いでしょう。そして経験を次の転職に活かし、自らはより成長したいという意欲を強く訴えると、採用される可能性が高まるはずです。
20代は先を見据えた転職を!
介護職を続けていく覚悟を持つ
介護職は肉体的にも精神的にもハードであるため、30代40代と長期間働くには、相当な覚悟が必要となります。
「仕事がないから、いつでも募集をかけている介護業界に転職したらいい」という安易な考えではとても10年20年と勤め続けることは難しいでしょう。
門を叩く前に事前に業界のことを調べ、介護業界で働くメリット・デメリットをしっかりと理解した上で、転職の踏み出すことをおすすめします。
確かに介護業界には一筋縄では解決できないような問題もたくさんあるでしょう。
しかし、現在そしてこれからの「高齢化社会」の中ではやはり必要とされる仕事であることは間違いありません。個々の施設が経営不振によって閉鎖するようなことはあっても介護職事態がなくなることは有り得ないでしょう。これはとても重要なことで、衰退しない業界に早めにポジションをとっておくことは後々大きな見返りがあることが期待できます。最近ではテクノロジーの進化が目まぐるしく、介護業界においてもテクノロジーによる補完計画は国を挙げて取り組む課題としています。もしもテクノロジーサポートが確立されたら介護現場はもっと働きやすい環境に一新することでしょう。
高齢利用者さんの最期に寄り添う責任や尊さを理解し、介護という仕事に向き合うことが大切です。