今の仕事を「辞めてから」転職活動を始める場合、20代が知っておくべきリスクとは

20代の転職

今の職場に不満があり転職を決心した場合、一刻も早く辞めてしまいたいですよね?
しかし、どんな職場であろうと賃金をもらえていることは間違いありません。その収入をなくしてでも、辞めてから転職活動すべきなのでしょうか?

  1. 収入があることは精神安定に
  2. 時間はつくるしかない
  3. 1人でできないことはエージェントに手伝ってもらう

20代の転職でも、転職活動が長期化するリスクがある

会社を辞めてから転職活動に集中したいと考える方もいらっしゃると思います。ある程度の方向性が決まっていれば良いのですが、まるで何も方向性を決められていない場合、転職活動が長期化してしまうリスクを考えておきましょう。ちなみに一般的に転職活動の平均期間は3ヶ月〜6ヶ月と言われています。
会社を辞めて転職活動を行うメリットとデメリット」会社を辞めずに転職活動を行うメリットとデメリット」について考えてみましょう。

会社を辞めて転職活動に行うメリット

時間に余裕ができる

会社をやめることで時間が余裕ができます。1日の労働に費やしていた時間を転職活動に回すことができるため、今後の進路について志望分野や応募先の情報収集をしっかり行う時間がとれたり、日々の予定において求職活動を最優先できて、複数面接にも対応しやすくなります。
進路次第では新たなスキルや資格を得るために専門学校に通学したり講座受講に参加したりできます。

気分転換ができる

会社をやめることによって心身をリフレッシュさせることができます。気持ちを一新させることで視野が広がることもあります。

手当を受けられる

会社を辞めることにより、所定の手続きを行えば「失業手当」「早期再就職支援金」などを受けることができます。

会社を辞めて転職活動に行うデメリット

収入源がなくなる

会社を辞めてしまえば、当然ですが収入がなくなります。前述したように転職活動の平均期間は3ヶ月〜6ヶ月なので少なくとも3ヶ月間生活できるだけの貯蓄が必要でしょう。

精神的に追い詰められる

転職活動がスムーズに進まない場合、失業期間が長引く恐れがあり、不採用になったときのストレスが大きい精神的に追い詰められてしまう危険性があります。
失業が長引くと専門スキルの停滞転職に対する意欲も減退してしまい、希望条件がどんどん下り心に妥協が生まれやすくなってしまいます。
時間に対する自己管理が甘ければ、自堕落な生活に陥ってしまう可能性もあります。

職務経歴にハンデを追うことになる

職務経歴に空白の期間を作ることは後々の転職活動においてハンデとなります。

会社を辞めずに転職活動を行うメリット

収入がある

会社に勤めていると当然毎月給料がもらえます。転職が長期化した場合でも生活費に困ることはありません。

手当を受けていられる

社員寮借り上げ社宅などの手当を受けている場合、会社を辞めてしまえば当然社員寮や社宅からも出ていかなければいけません。仕事がまだ決まっていない場合、収入はないが新たに部屋を借りる必要があります。
会社を辞めなければ社員寮や社宅も利用し続けられ計画的な引越ができます。
また転職にともなう税金・年金・保険の手続きを自分で行う必要がありません

精神的に余裕がある

生活が安定しているとキャリアプランにおいて譲歩せず希望条件に合う企業や求人を好きなだけ探すことが可能でしょう。

慰留しない

転職先を決めてから現在働いている会社へ退職を申し出ることで、上司や同僚からの説得や慰留も振り切りやすいでしょう。

会社を辞めずに転職活動を行うデメリット

転職活動に時間をとれない

日常業務に追われると転職活動の時間がとれず、なかなか転職できません。情報収集の方法や時間が限られ、面接対応でも時間調整に苦労します。
緊急性の高いの求人など、早期入社を望む応募先の場合、会社を辞めていない状態だと選考で不利となることもあります。
また働きながらだと転職に有利な新しいスキルや資格を取得するための勉強時間をつくるのが難しいでしょう。

精神的な気疲れ

短期間による転職活動のため、退職に向けての仕事の引き継ぎや入社手続きなどバタバタとなり、精神的に気疲れする可能性があります。

「辞めてからじっくり派」より「在職中にきびきび派」の方が評価が高い!?

転職活動の計画は逆算方式で立てる

転職活動は計画性が大切です。
次の会社への入社したい時期(詳細に今年の◯月中)をゴールと設定し、そこから逆算方式で計画を立てていきましょう。
スケジュール管理のためにカレンダーやスケジュール帳、スマートフォンのスケジュール管理アプリを利用することをおすすめします。

【スケジュールを可視化する】
スケジュール帳などを使用することで「トータルの日数」「1日にやるべき作業時間」が把握でき、転職活動中の作業の漏れ、抜け、落ちを防ぐことができます。
また計画を可視化することで転職活動の実感が増し、モチベーションを保つことができます。

ゴールを設定したら「この時期までには◯社、二次面接に進んでおく」「この時期には◯社、書類選考を突破したいから、応募書類の提出はその2週間前に済ませる」など、逆算方式でスケジュールを進めていきましょう。
逆算方式で進めていくことで日程的に「応募できる件数はいくつか」の総応募数の見切りもでき、「自己分析や希望企業の情報収集にかける時間」などの目処も立てやすいでしょう。

辞めてからじっくり派

会社を辞めて転職活動をじっくり進める場合、情報収集などに時間をかけられるためうまくいきそうに思いますが、主観で進めることになるため、ついスケージュル管理が緩んでしまうとダラダラした活動になってしまう危険性があります。もっといい企業があるはずだと高望みばかりしてしまったり、失業期間が長くなった場合、再び働くことにはかなりのエネルギーが必要になるため気乗りせず塞ぎ込んでしまう可能性もあるので注意しましょう。
生活費の面でも、貯蓄の切り崩しや失業手当を当てにするのでしょうが、当然有限のものなため計画性がなければどんどん苦しい状況に陥ってしまいます。

在職中にきびきび派

在職しながら転職活動を進める場合は、日常業務に加えて転職活動を進めなければならないためかなりの過密スケジュールとなるでしょう。情報収集が不十分だと転職に失敗する可能性が高まるので注意しなくてはいけません。
しかし限りある時間の中で計画性を持って転職色活動を進められる方は、時間管理能力が高いため企業からの印象も高くなるかもしれません。

ブラック企業を辞めてから転職活動したいあなたへ

世の中には確かにブラック企業が存在しており、同時にそこで働く方も存在します。
ブラック企業の特徴として

・残業が多い(目安として月80時間以上)
・休日が少ない(目安として年間100日以上)

といいうことが挙げられます。
 
そんな状態ですと、なかなか転職活動に時間を費やすことができません。
心身ともに疲弊して疾患が出ているような状態ならば、早急に退職し休養をとってから転職活動に移った方が良いでしょう。「うつ病」の場合、すべてを悲観的に考えてしまう傾向があるため、前向きな転職活動をすることが難しくなります。
まずは心身ともに回復させてから転職活動に集中しましょう。

心身の回復のため、治療や療養により仕事をしない空白の期間ができることがあります。後の転職活動の際、この空白期間を突っ込まれる可能性がありますが、そのときは素直に事実を話してみましょう。
しっかりとした理由があれば空白期間があったとしても企業側は納得してくれるはずです。

在職中、20代の転職は「転職エージェント」をどんどん活用しよう

「在職しながら転職活動を進めたいが、思うように進められない」とお悩みの方は「転職エージェント」を利用してみてはいかがでしょうか?

転職エージェントとは

転職エージェントとは、人材紹介サービスのひとつです。
転職エージェントを利用すると専任のキャリアコンサルタントが付き、利用求職者の転職活動を全面的にサポートしてくれます。

応募企業の選択

転職エージェントでは、キャリアコンサルタントが利用求職者の学歴職務経験専門的スキル所持資格などを考慮した上で、求人案件を選んでくれます。中には一般公開されていないような好条件の非公開求人を進めてもらえる可能性もあります。
自分で自己分析をして求人企業を調査して選んでいくより、だいぶ時間短縮ができるでしょう。

スケジュール管理も代行できる

面接のアポイントメントなど、スケジュール管理の代行してくれるため、求職者の負担が少なくなります。

 
転職エージェントは求職者にとってかなり便利なサービスです。利用して損はないでしょう。
しかし自分の転職活動をすべて転職エージェントに任せっきりにするような他力本願としてしまうのもよろしくはありません。転職エージェントに頼り切らずに、転職サイトなども併用して転職活動を進めましょう。

転職はより自分が満足できる職場に移ってこそ意味があるものです。そのためには計画性を持ち、しっかりと情報収集を行い、自分の能力と照らし合わしながら、自分に最適な職場を選びましょう。