20代「うつ病」になってしまってからでは遅い、転職のタイミング
身体的にも精神的にも疲れてしまっている20代の方へ。例えば「うつ病」になってしまったら、こんな風にパソコンに向きあって転職について考えたり転職活動をするパワーはなくなってしまいます。
このままではもたないかも…と思ったら、早めの休養が必要です。
- まずは立ち止まって現状を整理しましょう
- 原因が職場なら、環境を変えてみる
- 転職は1人で考えずにプロに頼る方法も
目次
増え続ける「メンタルヘルス不調」
ストレス社会と呼ばれる現在、心の不調いわゆる「メンタルヘルス不調」に悩む方が増えています。メンタルヘルス不調の中で日本人の発症が最も多いのが「うつ病」です。
メンタルヘルス不調の種類と症状
うつ病
「眠れない」「食欲がない」「一日中気分が落ち込む」「何をしても楽しめない」といったことが続いている場合、「うつ病」の可能性があります。うつ病とは、精神的ストレスや身体的ストレスが過度に重なるなどの様々な理由によって、脳の機能に障害が起きている状態です。脳がうまく働いてくれないので「ものの見方が否定的になる」「自分がダメな人間だと感じる」などの考え方に陥ってしまいます。そのため普段なら乗り越えられるストレスも、よりつらく感じられるという悪循環が起きてきます。
薬による治療にあわせ、認知行動療法もうつ病に効果が高いことがわかってきています。早めに治療を始めるほど回復も早いといわれていますので、無理せず早めに専門機関に相談すること、そしてゆっくり休養をとることが大切です。
双極性障害(躁うつ病)
うつ病だと思いながらも、極端に調子がよくなって活発になる時期がある場合は、「双極性障害(躁うつ病)」の可能性があります。
双極性障害では、ハイテンションで活動的な躁状態と、憂うつで無気力なうつ状態を繰り返します。躁状態では「眠らなくても活発に活動する」「次々にアイデアが浮かぶ」「自分が偉大な人間だと感じられる」「大きな買い物やギャンブルなどで散財する」といったことがみられます。
躁状態ではとても気分がよいので、本人には病気の自覚がありません。そのため、うつ状態では病院に行くのですが、躁のときには治療を受けないことがよくあります。しかし、うつ病だけの治療では双極性障害を悪化させる場合があります。本人だけでなく、周囲の人も、日頃の様子や気分の波を見守り、躁状態に気づくことが大切です。
依存症
「依存症」には、大量のお酒を長期にわたって飲み続けることで、お酒がないといられなくなる「アルコール依存症」や、刺激の強いギャンブルにのめり込んで抜け出せなくなる「ギャンブル依存症」など様々なパターンがあります。心に抱える不安を紛らわすための行為にいつの間にか依存していまうケースが多いでしょう。
依存症の場合、本人が病気という認識を持っていないことが多い傾向があります。そのため治療の際には、本人の強い意志と周囲の厚いサポートが大切となります。
強迫性障害
「強迫性障害」では、自分でもつまらないことだとわかっていても、そのことが頭から離れない、わかっていながら何度も同じ確認をくりかえしてしまうことで、日常生活にも影響が出てきます。意志に反して頭に浮かんでしまって払いのけられない考えを強迫観念、ある行為をしないでいられないことを強迫行為といいます。たとえば、不潔に思えて過剰に手を洗う、戸締りなどを何度も確認してしまうといったことがあります。
心の病気であることに気づかない人も多いのですが、治療によって改善する病気です。「しないではいられない」「考えずにいらない」ことで、つらくなっていたり不便を感じるときには、専門機関に相談してみましょう。
睡眠障害
「睡眠障害」というと不眠症だけだと考えがちですが、不眠症以外にも様々な病気があり、多くの人々が睡眠の問題を抱えていることがわかってきました。睡眠には、心身の疲労回復とともに、記憶の定着、免疫機能の強化など重要な役割を持っています。睡眠が障害されると、眠気やだるさ、集中力低下など日中にも症状が出現します。睡眠の問題と日中の問題は、表と裏の関係にあるといってもいいでしょう。このような、睡眠の問題や日中の眠気の問題が1カ月以上続くときは、何らかの睡眠障害にかかっている可能性が考えられます。睡眠障害は、その原因によって治療法も異なります。適切な治療を受けるためにも、自分の睡眠状態や睡眠の問題を把握しておくことは重要です。
摂食障害
「摂食障害」には食事をほとんどとらなくなってしまう「拒食症」、極端に大量に食べてしまう「過食症」があります。
拒食症では、食事量が減る、低カロリーのものしか食べないことから体重が極端に減る、女性の場合やせて生理がこなくなるといった症状があります。過食症は、いったん食べ始めるとやめられない、むちゃ食いしては吐く、食べすぎたことを後悔し、憂うつになるなどの症状がみられます。拒食症から、過食症になることもあります。
「やせたい」という強い思いがあるため、本人はなかなか治療したがりません。しかし、低栄養から様々な体の不調につながり、死に至ることもある病気ですから、治療の重要性を伝えることが必要です。摂食障害は、様々なストレスが要因となっていることも多く、周囲の人の理解やサポートがとても大切です。
自分は大丈夫だと思ってない?「うつ病」に精神力の強さは関係ない。
メンタルヘルス不調は元々「意志が弱い」精神的に弱い方がなるものと思われていますが、実はメンタルヘルス不調に苦しむ方の多くは「意志が強い」「責任感が強い」「我慢強い」といった性格の方が多いようです。
うつ病になりやすい人の特徴
生真面目
仕事熱心な方は完璧主義の方が多いでしょう。しかしその性格ゆえに自分を追い詰めてしまうようです。「自己否定」することは成長にとって大切な材料です。ときには「自己肯定」をすることも大切です。「自分のダメな部分もかけがえのないもの」と自分自身を許す心が必要です。
自意識過剰
いつも誰かが自分を見ているのではと周囲を必要以上に気にする方も「うつ病」になるリスクが高いようです。自分がどう見られているかを気にすることは決して悪いことではありません。ファッションのような美的感覚に必要な意識です。しかし、ネガティブな面で周囲を気にしてしまうと対人関係に支障が出てしまうので注意が必要です。
責任感が強い
責任感の強い方は周囲からの信頼も厚く尊敬される方が多いでしょう。何事にも責任を持つことは大事なことですがその分自分を追い詰めることにもなります。「しなければいけない」という考え方は自分に過剰なプレッシャーをかけてしまうので注意しましょう。
感情表現が苦手
言いたいことや感情を押し殺してうまうタイプです。社会や周囲を優先をし過ぎて気づかない内にストレスを内に溜め込んでしまっているかもしれません。
まずは会社を休んでみる
会社員で「うつ病」に悩んでいる場合、
「会社を休職する」「会社を退職する」「我慢して働く」といった選択肢に分けられると思います。
症状が重い場合は無理に働くはせず、必ず休息を取りましょう。
そこで「会社を休職する」「会社を退職する」のどちらかを選ぶことになりますが、余程に特殊な場合でない限り安易に退職することはおすすめできません。前述したように「うつ病」の症状として自分の置かれている環境に対して「不定的」に考えてしまうことがあるため、症状が重いときに「大事な判断」をしてはいけません。
退職してしまうと転職活動に移らなければいけないため、休息が難しくなるでしょう。
休職する場合
「会社を休職する」場合、「休職期間」を考えなければいけません。これについては「会社の規則上の問題」と「本人の問題」を相対的に考えて判断する必要があります。
まずは会社の規則としてどの程度の期間休職することが可能か確認してみましょう。ちなみに「休職制度」は労働基準法等で定められているものではないため、内容は会社ごとに異なります。休職制度を設けていない会社もあれば、3年近く(しかも一部は有給で)休職できるような会社もあります。中には制度が曖昧で“交渉次第”で期間を調整できる会社もあるでしょう。自分の働く会社がどのような休職制度を設けているかを確認してみてください。
これらの確認を本人が行うことが難しい場合は、家族や同僚の協力を得ましょう。
とにかく一度休んで、心の疲れを癒すことが必要です。
自分が今の職場にい続けなければならない理由は何か
「会社を休職する」場合は会社自体の問題が低いことを前提としましたが、ときには会社自体にストレスの根元がある場合もあります。
人間関係でみると、上司からの「パワハラ」や「モラハラ」「セクハラ」を受けたり、同僚同士でイジメがあったりする場合もあります。
労働環境なら無理なノルマを課せられて達成できなければ怒鳴られる、労働の拘束時間は長いが給与が安いなどいわゆるブラック企業に身を置いていると心身ともに疲れきってしまいます。
そのような場合は退職することをおすすめします。
仕事の優先順位
仕事には「給与」「人間関係」「やりがい」「労働環境」のバランスがあります。
このバランスの比重は個人の感覚で変わします。
今の職場であなたが優先しているものは何かを考えてみましょう。
今の職場で働く理由が、「将来の出世するため」「給料をもらうため」といった自分のための理由でなく、「ノルマを達成するため」「上司に怒られないため」といった他人のための理由である場合、それは本当にあなたが働かなければならない理由なのでしょうか?
環境を変えるだけで良くなる場合もある
ツラいのは本当に仕事?
好きな仕事に就いたけど、働いているうちに仕事が楽しくなくなってきた。
この原因はもしかしたらあなたの働く「会社」自体に問題がある可能性があります。仕事は好きなのに、会社の環境が悪く結果として仕事がツラいいものと感じるようになってしまったのかもしれません。
専門的な仕事だと働く職場も限られてくる場合があります。せっかく入った会社だからと一生懸命働いても会社自体が評価をうまくできないことがあり、結果自分はダメだと思い込んでしまう場合があります。
そんなときは、環境を変えるために転職をすることもひとつの手なのかもしれません。専門スキルを持っていれば転職がスムーズにいく可能性も高いでしょう。仕事自体が好きならば働く場所を変えるだけで、環境が劇的に改善する場合もあります。
不安な転職には「転職エージェント」を利用してみよう
転職を行う際、多くの方は「ハローワーク」や「転職サイト」を利用するのではないでしょうか?
「ハローワーク」や「転職サイト」には多くの求人情報が掲載されており、自分のタイミングで転職活動を進められることが可能なのが魅力的です。しかし企業情報の深部はなかなか把握しづらい面があります。求人情報だけでは知り得ない会社の実情を知りたい方は「転職エージェント」を利用してみることをおすすめします。
キャリアコンサルタントに相談してみよう
「転職エージェント」を利用すると自分専任のキャリアコンサルタントが付き相談することができます。転職において抱える不安や不明点などは遠慮せずに相談してみましょう。その際コンサルタントに自分の状態もしっかり伝えましょう。コンサルタントを通して客観的意見を聞くことで、内罰に考えがちだった思考も変わり気持ちが楽になるかもしれません。転職エージェントは併用が可能なので複数のアドバイスを聞き、自分の考えを固めていきましょう。
「うつ病」になってしまうことは仕方ないことです。決してそれを悲観してしまわずに正直に打ち明け、今後のキャリアプランを考えていくことが大切です。
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