3回以上転職すると不利!?20代の転職回数について
現在はじめての転職を考えている20代の方や、すでに2度目、3度目の転職を計画中の20代の方、「転職回数」が企業に与えるイメージを考えたことがあるでしょうか?転職が珍しくなってきていますし、若手が欲しい企業が多く20代の転職には有利だといわれる今でさえ、ネガティブな理由で転職を繰り返せば、それは企業にとってマイナスイメージになることがあります。
ここでは、世間の20代の転職回数や、企業にとって転職回数が何回から多く感じるのかを調べたアンケートなどを参考に、転職の回数が転職活動に与える影響をみていきたいと思います!
目次
リクナビNEXTのアンケートで見る年代別転職回数
大手転職・求人情報サイト「リクナビNEXT」が実施した「年代別の転職経験回数」を参考にしてみましょう。このアンケートは2017年1~6月までに新規登録された会員に転職経験の回数について調査したものです。結果は以下のようになりました。
20代
1回…16%
2回…6%
3回…2%
30代
1回…24%
2回…16%
3回…8%
4〜5回…5%
まず、「転職経験なし」の割合に注目してみましょう。20代では76%だった「転職経験なし」が、30代になると一気に減少し、半分以上の人が転職を経験していることがわかります。次に回数別にみて行くと30代では4人に1人は「転職を1回」、そして約3割の人が「2回以上の転職」を経験しているということがわかりました。
企業が多いと感じる転職回数は?
では、企業の採用担当者は何回目くらいから転職回数を気にするのでしょうか。「リクナビNEXT」が企業の人事担当者にアンケート調査を行った結果が公開されていました。
転職回数は何回目から気になるか?
2回…8%
3回…40%
4回…16%
5回…12%
6回…4%
7〜9回…2%
10以上回…1%
何回でも気にならない…15%
アンケートの結果、3回目からぐっと回答が集中し、40%が気にするようになります。
転職回数の多さが企業にとってリスクになり得る理由
一概に転職回数の多さがマイナスになるとは言えませんが、企業側から「我慢が足りない」「またすぐに辞めてしまいそう」という不信感が抱かれ、採用において不利になるケースは多くあります。採用コストをかけて雇った社員が離職してしまうのは企業としても大きな損失です。短期間で辞めてしまうリスクのある人材に対して、採用担当者の判断が慎重になるのは仕方のないことでしょう。
もちろん、転職回数が採用に直接影響しない業種や企業は多数存在しますが、転職回数の多い人、職場への定着性がない人を“書類選考の段階”で不採用にしてしまう企業が存在することも事実です。
定着率を重んじる企業にとっては特にマイナス
新卒で入社した社員のうち、“3年以内に離職”する割合が「中卒者で7割」、「高卒者で5割」、「大卒者で3割」と言われています。このように労働の流動化が叫ばれつつある昨今ですが、これまでの「終身雇用制度」や「年功序列」といった雇用形態が浸透している企業では特に入社後の定着率を重んじる空気があり、一般的には転職回数が多いと不利だと言われています。
入社後の定着率が
なぜなら、採用の際には、“費用”や“時間”といったコストをかけるため、長く働いてくれそうな人を採用したいと考えるのは当然のことです
また、転職回数が増えると、結果的に1社あたりの在職期間が短くなることも理由として考えられます。中途採用は“即戦力”としての人材を募集することが多く、1社あたりの在職期間が短いと、採用担当者から「スキルや経験が身に付いていないのではないか」と思われることがあります。“短い”と判断されやすい1社あたりの在職期間は“半年~1年程度”です。特に異なる職種を転々としている人については、キャリアの一貫性についても疑問視され「飽きっぽい人」と評価されてしまうかもしれません。
「今度は辞めない」それって本当?信用されるために伝えるポイント
ここまで転職回数が企業にとってどんなマイナスイメージを与える可能性があるのかをみてきましたが、今度はその理由をポジティブに伝える方法についてみていきたいと思います!
現状、すでに3回以上転職を繰り返してしまった…という方、転職回数が多いという経歴自体は事実のため変えることはできません。しかし(これは初めての転職にも言えることですが)今までの経験をポジティブにアピールすることできれば、転職が成功しやすくなります。
前の会社を辞めた理由とこの会社を選んだ理由を整理する
退職理由で前職や現職に対しての不満や批判を言うのは厳禁です。
実際、待遇が悪かったり、人間関係に問題があったりしたとしても、他人を責める表現は避けてください。不満や批判はあなた自身の印象を悪くします。退職理由が待遇改善の場合は、今後の働き方に目を向けて、前向きな表現に言い換えましょう。
例えば、もともと広報を希望していたのに、会社の業績が不振の影響で営業の仕事に異動されたという場合、「会社の先行きが不安でした…」「やりたくない仕事だったから…」という回答は避けてください。そのような不満があった場合も、「営業の仕事も顧客ニーズをサービスに反映させられるやりがいのある仕事でした。しかし、自分は広報としてのキャリアを積んでいきたいと決心したため、今回退職を決意しました」などとポジティブにアピールすることが大切です。
正当な理由で説明する
また「結婚を機に生活を安定させたい」「子どもがほしい」など正当な理由があれば仕事に対しても責任感を持ってくれると信用を得られるはずです。
健康状態を崩しての転職の場合なら、その旨をきちんと説明し、今は健康状態を良好な状況であることをきちんと伝えた後、働く姿勢を見せることが肝心です。
転職回数が多い人にはこんな会社がおすすめ
転職回数を活かせる職種や業界
転職回数が多いというだけではネガティブな印象をもたれない職種や、転職を重ねることで培った経験を活かせる業界もあります。
外資系企業
日本と比べて、海外では転職やヘッドハンティングが日常的に行われています。転職に対する感覚や意識がそもそも異なり、優秀な人材は、転職によって自身のキャリアやスキルをさらに上げ、より自分を高く評価してくれる企業に転職します。そのため、転職回数が多いことをポジティブに評価する外資系企業もあり、「転職回数の多さ=キャリアの豊富さ」と判断してくれる場合があります。
ベンチャー企業
ベンチャー企業の多くも、転職回数よりも応募者のスキルやポテンシャルを重視する傾向があります。応募時には転職の動機や目的、前職での成果などが重要視され、転職でどのように活躍できるか意思表示できるかがポイントです。
もともと転職が多い傾向の業界
医療業界
専門性の高い技術が求められる医療業界は、転職回数が多くても転職の成功率が高い職種です。たとえば、「看護師」や「薬剤師」は常に人手不足のため、退職してもすぐ次の就職先が決まり、転職の成功率が高い傾向にあります。
IT業界
「ITエンジニア」などの技術職には、自身の技術向上やステップアップのために転職する人が大勢います。これらの業種では、転職回数が4回以上の人でも、高い転職成功率を保っています。
小売・外食業界・営業職
小売・外食業界はほかの業界と比べると多く求人が出ています。営業職も転職者が多く、業界にかかわらず求人が多い職種のため、未経験でもチャレンジしやすいでしょう。営業職はどの業界・企業にも必要な職種です。基本的な営業スキルやノウハウを身につけていれば、異なる業界へ転職しても、比較的早く仕事に慣れることができます。
自分の市場価値を明確に
転職回数をごまかすのはNG!!
転職回数の多さを知られたくないからといって、過去の経歴をごまかすのは絶対にNGです。企業に提出する履歴書には年代順に、在籍していたすべての会社名を記載します。
履歴書に虚偽表記をすることは、経歴詐称にあたります。なかには、在籍期間が数カ月しかないなど記載したくない職歴があるかもしれません。しかし、履歴書で経歴詐称をして後日明るみになった場合は、内定取り消しなどに至る恐れもあります。転職回数の多さは隠すのではなく、自己PR欄などで前向きにリカバーすることを心掛けましょう。
自分のキャラクターを確立させる!
採用担当者は、会社の未来を担ってくれる人材を見極めるため、とても厳しい目で採用面接に臨みます。転職活動を成功させるポイントは、自分が「コレなら誰にも負けない」と強く訴えることのできるモノを持つことです。「企画力」「技術力」「専門知識」「人脈」「営業力」など、希望する職種によって軸を決め、それに合ったスキルを強調し、あなた自身が「自分は唯一無二のキャラクター」であることを確立してアピールすることがするのが重要です。
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