20代で「人間関係」を理由に転職することが転職先企業に与える印象とは
20代の方で現在の職場での上司は同僚との人間関係でお悩みの方は多いですよね。20代半ばから後半の方だと部下もできて、新たな悩みも出てきているかもしれません。もう我慢できず転職を考えている方もいるのではないでしょうか?しかし企業によっては「人間関係が理由の転職」って相手企業の印象はどうなのでしょうか?
しかし本当に悪い人間関係から抜け出すには転職が「特効薬」となることも事実です。
- 人間関係で注意することは
- 転職することで解決する問題・解決しない問題
- 自分の居場所を見つけるには
退職理由、第2位「人間関係」
「仕事を辞めたい」と感じる理由は?
「仕事を辞めたい」と感じる理由として第1位が「給与への不満」です。
「業務量と成果に対する報酬が見合っていない」と感じて転職を考える方は多いようです。
そして第2位が「人間関係」への不満です。
「人間関係」の悩みもいろいろ
・上司からのパワハラ・セクハラ
・上司が無能
・同僚との仕事に対する意識の差
・同僚のうわさ話が怖い
・後輩が言うことを聞かない
・相談相手がいない
もはや殿堂入りとも言える「上司からのパワハラ・セクハラ問題」。最近は少しずつ改善されてきていますが、トップダウン方式の会社ではまだまだ根深い問題のようです。
仕事に関する意識が周囲と異なる場合も人間関係に不満を抱えてしまうようです。同僚がばりばり仕事で良い成績を収めるのに対し、自分は伸び悩んでいたら自信もなくなりますし妬みも生まれます。逆に自分は仕事をもっとがんばりたいと思っているのに周囲にやる気がなければ、自分だけが空回りしてしまい孤独感を持ってしまうこともあります。
それなりの年齢や勤続年数になれば後輩や部下の面倒を見なくてはいけなくなるものです。しかし後輩や部下の指導がうまくできないことに悩んでしまう方も多いようです。
会社での話し相手や相談相手がいないことは深刻な問題です。仕事への不満を自分の内に押し殺してしまうと、気持ちが沈み自信消失となり最悪「うつ病」などの精神疾患になってしまうこともあるので注意が必要です。
自分に原因がないかも考える
人間関係は合わせ鏡にような面もあります。自分が職場の人間関係に嫌悪感をを抱けば相手からも嫌悪感を抱かれる可能性があります。
仕事では人と人との連携がとても重要になるので溝のある関係性では良質のパファーマンスを発揮することは難しくなるでしょう。そのため普段の自分自身の振る舞いにも注意の目を向けることは大切なことです。
自分が注意すべきポイント
あいさつ
あいさつは社会人としての基本です。社内の違う部署の社員やお客様であってもあいさつを挟むことで会話がスムーズに進み人間関係を築くことができます。そのあいさつが不十分だと人間的に未熟であると判断さえ相手に不信感を与えることになります。
「おはようございます」「ありがとうございます」「よろしくお願いします」「失礼します」「すみません」「お疲れ様です」くらいは最低でも日頃から使うようにしましょう。
自分の仕事しかしない
「給料分しか働かない」と自分に与えられた仕事しかこなさない人はプロフェッショナルのようにも感じますが、反面思いやりや向上心がないように判断されます。
相手のミスを必要以上に責め立てる
仕事上トラブルが発生することはあります。その非が相手にあった場合に必要以上に叱責してしまうと、相手だけでなく周囲からも非道な人と思われるでしょう。トラブルが起きた際はトラブル解決への対策と今後の誘発防止を話し合うべきで、個人の能力を責め立てる必要はありません。
言い分がコロコロ変わる
仕事では多くの人や状況に向き合うことになるでしょう。その際に人や状況に合わせて風見鶏のように言い分を変えていると周囲からは「何も考えていない人」「自分がない人」という評価を受け、信頼されることが難しくなるでしょう。
仕事の文句ばかり言う
「仕事への不満」は「仕事への期待」の裏返しであるため「仕事への改善点」に繋がることが多くあります。そのため仕事に対して不満を持つことは悪いことではありません。しかし不満をただ「文句」として撒き散らしてしまうと本人だけでなく周囲のモチベーションを下げる「負のスパイラル」に陥ることにも繋がるので注意が必要です。
仕事がだらしない
仕事が神経質で細かすぎる人は嫌われがちですが、その反対で仕事が良い加減でだらしない人はもっと嫌われてしまうでしょう。仕事が細かいことはある意味確認がしっかりしているのに対し、仕事がいい加減だと周囲が迷惑を被ることに繋がるからです。連絡を怠ったから情報共有がうまくできなかったり、必要書類を紛失してしまったので一から書類の手配や作成をしなければならないといった状況を招くことがあります。だらしなさは意識を変えることで改善できるので、まずは意識改革をしてみることから始めましょう。
職場が変わることで解決する理由か、解決しない理由
仕事で抱える人間関係への悩みは、転職をきっかけに環境を変えることで解決することもあります。
転職で解決する問題
ブラック企業からの脱出
ブラック企業のように従業員を駒使いし成果に対する評価がうまくできない会社は早々に辞めるべきです。悪質な労働環境で働いていると精神面も粗悪となり、攻撃的になるか自信消失に陥ってしまいます。本来なら正当に評価されるべき能力を活かしきれないこともあるので転職で自分に最適な職場に変わることをおすすめします。
キャリアアップを目指す
自分はいろいろなことに挑戦したいけれど、周囲は現状を維持したいというような「自分と職場に意識の差」がある場合は、思い切ってより高いレベルの会社へ転職しキャリアアップを目指すことを考えてみてもいいかもしれません。挑戦意欲も持つことも現状維持を望むこともどちらも悪いことではなくお互いの意識に差があるだけなので無理に衝突する必要はありません。自分のキャリアアップを目指して転職に望む場合は失敗することも少ないでしょう。
転職で解決しない問題
自分自身の問題
前述したように自分自身に人間関係を育むのを妨げる問題を抱えている場合、転職先でも改善される可能性は低くなるでしょう。周囲と自分との距離を見極めることが重要です。
転職時に企業から「逃げ」だと思われないように
転職の際、面接で前職の退職理由を聞かれたとき「人間関係」に不満があったとはなるべく言わない方が上策でしょう。
どうしても人間関係への不満は「うちの会社に入っても人間関係を理由にやめてしまうのではないだろうか…」とマイナスの先入観を持たれてしまう可能性があります。
人間関係から逃げるためでなくキャリアアップのために
転職活動では何から何までざっくばらんに話す必要はなく、場合によっては情報のトリミングをしても構いません。
たとえ前職を「人間関係」を理由に退職していても別の理由でアピールしましょう。転職理由として有利なものは「キャリアアップ」でしょう。前述したようにキャリアアップを転職理由とすればポジティブな転職である印象を与えることができ失敗する確率は低くなるはずです。
前職では○○○○の仕事をを担当していました。前職で得た経験やスキルを活かして「○○○○を実現したい」と決意し御社への転職を決意しました。
転職活動では相手企業が「雇ってもいいだろう」「ぜひ雇いたい」と思える人材であることをうまくアピールすることが重要です。
自分の居場所を見つけるには
キャラクターを確立する
職場で存在感を得るには自分の“キャラクター”を確立すればいいでしょう。
会社の中で専門スキルや専門知識を持っていれば、会社にとって唯一無二の存在となり周囲には自然と人が集まり頼りにされるはずです。人から頼りにされると自信にも繋がりより高いパフォーマンスを発揮することが可能です。
自分自身のキャラクターを確立するよう努力に励んでください。